2011年4月29日金曜日

CB400 REVO SUPER BOL D'OR ABS 購入して一年。

早いもので昨年の4月27日に2010年式CB400 REVO SUPER BOL D'OR ABSが納車されて一年が経ちました。

幸いな事に激しい転倒や事故もなく、一年間無事に乗り切りました。

現在走行6989kmですので月/約582kmですね。

すでにサーキットを100ラップ以上していますが(笑)

主な使用目的は峠とサーキットですのでまったりツーリングはほとんどしてないですね。

一年乗ってみて感じるのは、思ったよりも飽きないバイクだな、と。

チンタラ走る分には何の不満もない優等生バイクですが、攻めて走るとなると非常に手強い側面もあります。

フレームもサスもフニャフニャなので前後のピッチングが大きく、スポーツライディング中に体勢を維持するのが相当、大変です。

タンク形状も後ろが立ってないので太ももでホールドするのも難しいです。タンクの下部が絞り込んであるのでニーグリップもやりずらいです。

リーンウィズオンリーで走るならそんなに大変でもないんですが、ハングオンでコーナリングする時のホールドが難しいんですね。

あとステップ位置が前過ぎ&下過ぎ。

とにかく攻めて走る時に体も頭もフル回転させて、集中しないと曲がりません。

だからいつも目的をもって走る事ができるので飽きないんでしょうね。

今はフロントフォークがほとんど仕事してないのでGW後にOHと仕様変更をする予定です。

足回りに関しては私の使い方だといずれは前後共にグレードアップしないといけなくなると思います。

ブレーキはもう文句のつけようがないくらいに素晴らしいですね。

効きもいいし、コントロール性とタッチも素晴らしい。

ABSとコンビブレーキも路面ミューが低い道や高速コーナーが連続するステージでは強力な武器になります。

低い速度域ではコンビブレーキはあまり強い制動力を出しませんが高い速度域になると踏み込む力に応じて、理想的な前下がりの姿勢を維持して、強い制動力を発揮します。

中高速コーナーが連続するステージではリアブレーキの操作だけで走れます。また、その方が速いです。

エンジンも同様に文句はありません。400CCでこれだけ走ったら文句はないです。トルクフルでパワフル。どの回転域でも必要に応じたトルクとパワーを呼び出せます。

あえてリミッターカットはしてませんが200km/hオーバーするのは確実です。

VTECの切り替わりがバイクの挙動に影響を及ぼさないのも素晴らしい美点だと思います。

排気量が少ないマルチ4発特有の高音の繊細なエキゾーストノートも素晴らしいです。

さすがに高回転を常用しているのでメカニカルノイズは増えてきました。

ミッションタッチは遊びが大きく、剛性感に欠ける安っぽいフィーリングですが、きちんとギアは入りますし、ギア抜けは一度も起きていません。さすがHONDAですね。

クラッチは適度な重さがあり、フィーリング、操作性ともにかなり良いと思います。

CB400は一般的には乗りやすく、安定性の高いバイクと評価されています。

その反面、面白みがなくてつまらない、とも言われています。

バイクまかせにのんびり走る分にはその評価は正しいのだと思います。

しかし、攻め込んでバイクと対話するように乗ると違う一面が強調されてきます。

乗り手に繊細で丁寧な操作を要求してくる奥深い乗り味。それでいてかなりの速度域でも破綻はしない。

バイク側で面倒をみてくれる領域と乗り手の仕事とのバランス、とでも言うのか、高性能なバイクの乗せられている感覚とは違う、乗り手の技量を問う、古典的なバイクの楽しみがちゃんと残されています。

だからうまく乗れない時は、面白みがなくてつまらないのはお前の方だぜ、とバイクから言われているような気がします。

これはちょっと病み付きになる絶妙な味つけです。

メーカーの開発者が意図的にそうしてあるのだとしたら、天晴れというしかないな、と思います。

長い間、ロングヒットを続けているのはこうした味付けがあってこそ、ではないかと一年乗ってみて思うところであります。

4 件のコメント:

  1. はじめまして

    偶然貴兄のブログを拝見し、いきなりあつかましく投稿させていただきます。

    私は初代VTECに乗っている中年初心者ライダーです。
    同じCB400でもフレームも違うし、サーキットは走りませんが鋭い分析で同感です。

    周りがリッターバイクばかりなので、ついて行くのが
    やっと。
    自ずと限界を覗いてしまう事もあるので、安定性の向こうにある奥深さを知っている人は少ないかもしれません。

    自分も中古で購入して2年目ですが、まだ乗れていない事を実感しているため、積極的に大型に乗り換える気も起こりません。

    まだ暫くCB400と付き合いそうです。

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  2. ABS付きに乗っていたんですね。
    僕も、購入時にはABS付きにしようかな?とも思ったこともあったんですが、前後同時というのが気になって…。
    スズキのように前後別で制御するタイプだったら、コントロールしやすいじゃないか?という思いで結局ABS無しの展示車を買ったという訳です。
    でも、実際にホンダのABS付き車には乗った事がなくてイメージで前後同時というタイプは…と敬遠したんですが、実際に乗られてみてコントロール性等はどうですか?

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  3. >pixyさん  

    はじめまして。コメント、ありがとうございます。

    NC31~NC42まで諸所の違いはありますが乗り味は一貫しているように思います。

    基本、乗り手にフレンドリーですが乗りこなそうと思うと意外と手強い、というキャラクターは同じだと思います。

    私のREVOでもバイクまかせにダラダラ走るとヒヤッとする事が多々あります。

    メリハリをつけて積極的にバイクをコントロールしてやるとピタッと安定してくるこのキャラは本当に面白いですね。

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  4. >シゲぞうさん

    復活おめでとうございます。

    6月12日のイベントは参加できるように調整してみます。

    REVOのコンバインドブレーキですが一般道を制限速度で普通に走る分には普通のバイクと何も変わりません。

    姿勢制御時にリアを軽く引きずるような時でもフロントに制動力が掛かっているような感じはまったくありません。

    パニックブレーキなどで「グッ」と強く踏み込むと前後ブレーキが連動して安定して停車します。

    スポーツ走行においてはメリットしかない、と言える出来です。

    例えば140km/hから60km/hまで減速してコーナーに入る様な状況でフロントとリアを同時に掛けるとします。

    目的の速度まで減速してフロントを弱めてもリアペダルを踏んでいればフロントフォークは伸びきらず、前荷重を維持してくれます。

    そのフロントのブレーキの残り方が絶妙で理想的な体勢でコーナーに入れます。

    それでいてコーナリング中のライン修正やアクセルのドン付を殺すのに軽くリアブレーキを当てる、というような状況下ではコンバインド無しのバイクと同じ感覚でリアブレーキが使えます。

    これと同じ事を通常のブレーキシステムでするのは相当、難しい作業です。それくらいにスポーツ性能を高めてあるシステムです。

    ブレーキのタッチやコントロール性はまったく犠牲になっていません。

    更に路面が荒れていればABSがうまくいなしてくれます。

    リアをまったく使わないような乗り方でもABSのおかげで安心してフロントを握りこめるのでコンバインド無しでもメリットは大きいです。これのおかげでサーキットでは何度も転倒を免れました。

    私は右手が不自由なのでABSコンバインドブレーキ付を選びましたが普通の人でも大きなメリットがあると思います。

    REVOの機械式のコンバインドブレーキでこの性能なら、完全コンピューター制御のCBRやVFRではもっと凄いのではないでしょうか。

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